今年の春は暖かい日が続いたおかげで、全国的に桜の花が早まっているようですね。
4月20日は二十四節気の『穀雨(こくう)』。穀物を潤す春の雨が降る頃という意味です。
春の暖かさのおかげで山からはタラの芽やこごみなどの山菜が、畑からは新タマネギや新じゃがなど季節のたよりが届いていますが、海でもアサリやホタルイカなどがおいしい季節を迎えています。
今では1年を通して手に入るため旬が分かりにくいアサリですが、身が大きくなりおいしいのは春です。
ゴールデンウィークに潮干狩りのご予定の方もいらっしゃるでしょう。
ですが4月末から5月にかけては2枚貝が毒化することもあるので、お出かけ予定の場合は地方自治体のホームページなどで事前に確認してから採るようにすると安心です。
市販のアサリは事前に検査を受けていますので、毒化したものが流通することはありません。
わけぎとアサリのぬたの『ぬた』は酢味噌和えのことです。
沼田が転じてぬたになったと言われています。
酢味噌は加熱して保存がきくので多めに作っておいて食材をアレンジしてもおいしくいただけます。
【わけぎとアサリのぬた】

◆材料(2人分)
わけぎ:60g(1/2束)
水:1/2カップ
【A】
アサリ:200g
酒:大1
【B】
白みそ:35g
福来純本みりん:大2
砂糖:大1
【C】
酢:大1強
からし:小1/2~小1
◆作り方
①わけぎを4㎝に切り、根と葉に分ける。フライパンに水を入れて沸騰させる。
根の部分を先に入れて加熱し、しんなりしたら葉の部分を入れ、さっと加熱する。
②ざるにあげてうちわであおいで冷ます。
※水っぽくなるので水に取らない。
③フライパンにAを入れてふたをし、火にかける。
貝が開いたら火を止め、殻から身を外す。
④小さい鍋にBを入れて火にかける。
よく混ぜながら、水分が蒸発してとろりとするまで加熱する。
火を止めてCを加えて混ぜる。
⑤食べる直前に②③④を入れて和え、盛り付ける。
作り方を動画でご覧いただけます。
<アレンジ例>
・アサリの代わりに…イカ、マグロ、アオヤギ、タコなど
・わけぎの代わりに…キュウリ、ほうれん草、ブロッコリーなど
◆この料理に合う日本酒
花美蔵 蔵は豊かな味わいの中にキレがあり、お米の味が感じられ、喉ごしがよくバランスの良いお酒です。
熱燗にしても、そのまま冷やでもおいしくいただけます。
キレがあるのでアサリのうまみとも相性がよく、酢味噌の濃厚さをすっきりとさせてくれます。
花美蔵 蔵の詳細はこちら
フードコーディネーター佐々木有紀子さんのご紹介

こんにちは。佐々木有紀子です。
フードコーディネーターとして料理教室の主催、レシピの提案、イベントの開催をしています。また、地元の方々と郷土料理研究会を立ち上げ、伝統的な料理を学び、次世代に継承していく活動をしています。
「美醂のしずく」では季節感を大切にし、各家庭で大切にされてきた家庭料理を提案していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
●プロフィール
大学卒業後、11年間高校で家庭科教諭。
大手教室で製菓・製パン、家庭料理を習得し同教室でアシスタント、講師として勤務。
広島クッキングスクールにてイタリア料理を習得。
フードコーディネーター、上級食品表示診断士、フードアナリスト、だしソムリエ。
ココロとカラダにやさしい料理教室 Morehome saasa主催
●佐々木有紀子さんのオフィシャルブログ
ココロとカラダにやさしい料理教室 Morehome saasa
http://saasa.petit.cc/muscat1/
良質な素材と昔ながらの手造りにこだわる岐阜の蔵元です。