例年よりも冷え込んだ冬の寒さも緩み、日中は暖かく感じる日も増えてきました。
もうすぐ春分の日。本格的に春ですね。
春になるとたらの芽やふきのとうなどの山菜の便りが届きます。
これらの植物には独特の苦みがありますが、発芽したばかりの芽を動物に食べられないようにする植物の工夫です。
ですがこの苦みはポリフェノールなどで、抗酸化作用が高く、体の中の老廃物を排出してくれる働きがあると言われています。
カロリーも低く、食物繊維も豊富です。
子供のころは何がおいしいのか分からなかった山菜も大人になるとかすかに感じる苦みにおいしさを感じ、
新しい季節の訪れを告げる味にうれしさを感じるようになりました。
ふき味噌は甘くした味噌にかすかな苦みを感じる大人の味です。
お酒との相性がよく、甘さとほろ苦さでついついお酒が進んでしまいます。
ご飯との相性もいいのでまとめて作って季節を楽しむおかず味噌として利用してみてはいかがでしょうか?
【ふき味噌】
◆材料(6個分)
ふき:100g(20個ぐらい)
サラダ油:大1/2
【調味料】
味噌:150g
砂糖:50g
福来純本みりん:大4(60ml)
◆作り方
①ふきのとうを縦半分に切る。
②熱湯に入れて3〜4分ゆで、ざるに上げる。
ふきは、あくが強いので30分くらい水につけてあくを抜く。
③細かく刻み、水気を絞る。
④ナベにサラダ油を入れて、ふきを炒める。
⑤調味料を入れ、ねっとりするまで混ぜながら加熱する。
作り方を動画でご覧いただけます。
<アレンジ例>
ご飯のお供に。
油揚げにふき味噌を塗ってトースターでカリっとするまで焼きます。
味噌で香ばしくなり、苦みも弱くなります。ねぎとごまを添えてどうぞ。
◆この料理に合う日本酒
ほろ苦さと甘さのあるふき味噌とすっきりした花美蔵 蔵は相性の良い組み合わせ。
お酒、みそ、お酒…とすすんでしまうので、つい飲みすぎてしまいそう。
少し冷える夜には熱燗にし、ふき味噌をグリルで炙ってていただくのもおすすめです。
花見蔵 蔵の詳細はこちら
フードコーディネーター佐々木有紀子さんのご紹介
こんにちは。佐々木有紀子です。
フードコーディネーターとして料理教室の主催、レシピの提案、イベントの開催をしています。また、地元の方々と郷土料理研究会を立ち上げ、伝統的な料理を学び、次世代に継承していく活動をしています。
「美醂のしずく」では季節感を大切にし、各家庭で大切にされてきた家庭料理を提案していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
●プロフィール
大学卒業後、11年間高校で家庭科教諭。
大手教室で製菓・製パン、家庭料理を習得し同教室でアシスタント、講師として勤務。
広島クッキングスクールにてイタリア料理を習得。
フードコーディネーター、上級食品表示診断士、フードアナリスト、だしソムリエ。
ココロとカラダにやさしい料理教室 Morehome saasa主催
●佐々木有紀子さんのオフィシャルブログ
ココロとカラダにやさしい料理教室 Morehome saasa
http://saasa.petit.cc/muscat1/
良質な素材と昔ながらの手造りにこだわる岐阜の蔵元です。