暑さも徐々に本格化し、梅雨明けも間近になってきました。
7月初旬から20日頃をを二十四節気では「小暑(しょうしょ)」と言います。
この時期にはトマトや枝豆、ズッキーニ、オクラ、ナス、トウモロコシが旬を迎えます。
枝豆は『枝豆』という種類の豆でなく、大豆を未熟な状態で収穫したものです。
未熟といってもタンパク質が豊富で、大豆にはないビタミンCも含んでいます。
夏のビールのつまみにぴったりなだけでなく、ビタミンB₁も豊富なので栄養バランスを崩しやすい夏に積極的に取りたい食材です。
鯵(あじ)も夏に旬を迎える魚です。細かく切った鯵にみそと香味野菜を混ぜたものを「なめろう」といい、房総半島の漁師が作ったと言われる郷土料理です。
「なめろう」という名前はあまりにもおいしいので皿までなめてしまうからという説も。
このなめろうを山仕事に持っていき、山小屋で焼いたりして食べていたところから、「山家(さんが)焼き」と呼ばれるようになりました。
生の魚はいたみやすいため、火を通しておくと安心です。
『福来純本みりん』は魚の臭みを抑え、コクを付け加えてくれます。
魚料理は面倒なイメージがありますが、対面販売の魚売り場であれば三枚におろしてもらえます。
いろんな食材を食べて暑い夏を乗り切りましょう。
山家(さんが)焼き

◆材料(2人分)
魚(鯵):3尾(15cmくらいのもの)
ショウガ:10g(ひとかけ) ※みじん切り
細ネギ:1本 ※小口切り
大葉:5枚 ※うち1枚はみじん切りにする。
みそ:大2/3
『福来純本みりん』:小1
酒:小1
ごま油:小1

◆作り方
①三枚におろした鯵の頭側から皮をむき、小骨を取る。
手の熱で味が落ちてしまうのでできるだけ手早く作業する。
②5mm幅に切り、みそを乗せて包丁で叩く。あらかじめ切ったショウガ、細ネギ、大葉を加えて叩きながら均一になるまで混ぜる。
ボールに入れ、福来純本みりん、酒を加えて混ぜる。
③4つに分けて丸め大葉でくるむ。フライパンにごま油を熱して、両面を焼く。皿に盛り付け、針ショウガを飾る。
工夫ポイント!

作りたてものは生でなめろうとして食べられます。
ごはんに乗せてお茶漬けとしても。
フードコーディネーター佐々木有紀子さんのご紹介

こんにちは。佐々木有紀子です。
フードコーディネーターとして料理教室の主催、レシピの提案、イベントの開催をしています。また、地元の方々と郷土料理研究会を立ち上げ、伝統的な料理を学び、次世代に継承していく活動をしています。
「美醂のしずく」では季節感を大切にし、各家庭で大切にされてきた家庭料理を提案していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
●プロフィール
大学卒業後、11年間高校で家庭科教諭。
大手教室で製菓・製パン、家庭料理を習得し同教室でアシスタント、講師として勤務。
広島クッキングスクールにてイタリア料理を習得。
フードコーディネーター、上級食品表示診断士、フードアナリスト、だしソムリエ。
ココロとカラダにやさしい料理教室 Morehome saasa主催
●佐々木有紀子さんのオフィシャルブログ
ココロとカラダにやさしい料理教室 Morehome saasa
http://saasa.petit.cc/muscat1/
良質な素材と昔ながらの手造りにこだわる岐阜の蔵元です。