9月に入り、朝夕には涼しさを感じるようになってきました。
暦の上では「白露」。
白露とはしらつゆのことで気温も下がり、霧も出てくるようになります。
この時期は意外にも夏の疲れが出て、体を壊しやすいもの。
栄養素の豊富な旬の野菜や魚を摂って体力を取り戻すようにしましょう。
サンマは秋の代表的な食材。
江戸時代にはすでに秋の大衆魚、そして健康食としてよく食べられていました。
栄養的には良質のたんぱく質や脂質を含み、青魚に多いDHAやIPA、ビタミンB1、B2を多く含んでいます。
そのまま焼いて食べることが多いサンマですが内臓は食べますか?
好きな人はあの苦味が良いというのも聞きますが食べてもいいんだろうか?と迷うことも。
実はサンマには胃がなく、腸もまっすぐで短いため食べたものが短時間で通過します。
なので鮮度の良いものなら食べることができます。
でも塩焼きに飽きたら趣向を変えて竜田揚げはいかがでしょう?
竜田揚げはしょうゆで下味をつけて揚げたもので、そのいわれは
奈良の竜田川は紅葉の名所。散った紅葉の葉で川面が真っ赤に
なるところから見立てて、竜田揚げという名称になったと言われています。
サンマの下味に『福来純みりん』を使うことで臭みが消え、
ほのかな甘みが誰にでも食べやすい味に仕上げてくれます。
しっかり味がついているのでお弁当のおかずにもぴったり。
栄養豊富な食材で夏の疲れを調え、秋を迎えましょう。
サンマの竜田揚げとマイタケの天ぷら
◆材料(2人分)
サンマ(生):2尾(※塩していないもの)
しょう油:大1
福来純本みりん:大1/2
おろしショウガ:小1
薄力粉:大1
片栗粉: 適量
揚げ油:適量
マイタケ:1パック
冷水:90ml
薄力粉:50g
塩:ひとつまみ
薄力粉:適量
シシトウ:4本
◆作り方
①サンマを三枚におろし、3つに切る。
下味を手でやさしくもみ込み、20分くらい置く。
汁気が多いようなら余分を捨ててから薄力粉を入れて混ぜ込む。
揚げる直前に片栗粉をまぶす。
②マイタケは手で食べやすい大きさに割り、薄力粉をまぶす。
冷水に薄力粉と塩を入れてざっくり混ぜる。(※だまが残るくらい)
マイタケに衣をつけ、揚げ油を160℃に温め、カリッとするまで揚げる。
③シシトウは破裂しないように2つに切るか、切込みを入れてさっと揚げ塩を振る。
④続いて揚げ油を180℃に上げて①を入れる。
ときどき裏表を返しながらきつね色になるまで2~3分くらい揚げる。
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フードコーディネーター佐々木有紀子さんのご紹介
こんにちは。佐々木有紀子です。
フードコーディネーターとして料理教室の主催、
レシピの提案、イベントの開催をしています。
また、地元の方々と郷土料理研究会を立ち上げ、
伝統的な料理を学び、次世代に継承していく活動をしています。
「美醂のしずく」では季節感を大切にし、各家庭で大切にされてきた
家庭料理を提案していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
●プロフィール
大学卒業後、11年間高校で家庭科教諭。
大手教室で製菓・製パン、家庭料理を習得し同教室でアシスタント、講師として勤務。
広島クッキングスクールにてイタリア料理を習得。
フードコーディネーター、上級食品表示診断士、フードアナリスト、だしソムリエ。
ココロとカラダにやさしい料理教室 Morehome saasa主催
●佐々木有紀子さんのオフィシャルブログ
ココロとカラダにやさしい料理教室 Morehome saasa
http://saasa.petit.cc/muscat1/
良質な素材と昔ながらの手造りにこだわる岐阜の蔵元です。