こんにちは。
テーブルコーディネーターの平賀千恵です。
東北地方太平洋沖地震により、被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして、
謹んでお見舞い申し上げます。
4月に入りやっと桜の蕾もほころび始めたようですが、
美しい桜の花を見ても、今年はお花見気分にはなれないという方も多いと思います。
かくいう私もその一人なのですが、しかし、こんなときだからこそ、
元気に、そして活気ある日本になっていかないといけないのかな、とも思います。
今の「お花見」は、仲間とお酒を酌み交わす楽しい宴のイメージですが、
元々は神様に豊作を祈願する行事でした。
桜が咲き始める頃、ちょうど米作りが始まる時期になると、
「田の神様」が桜の木の上に座って農作業を見守ってくれると言われ、
人々は秋の豊作を願い、神様がいる木の下に美味しいものを捧げ
「神人共食」神様と共にご馳走を食べたことが、
今のお花見につながっていると言われています。
この「お花見」のように、日本には季節ごとに色々な行事がありますが、
これは、今のように便利な時代ではなかった頃、
1年の節々でケガレを払って健康や幸せを願い、
祈りをささげた行事が発祥となっています。
季節のお花、季節の色、旬の食材、
ちょっとした身近なもので季節を感じ、幸せを願う。
そうした日本人ならではの機微を、今こそ大切にしたいと思います。
さて、そんなことを胸に思いながら、
今回は新しい息吹を感じる「フレッシュな春」をイメージした
テーブルコーディネートをご紹介します。
春は、入学・入社、新しいスタートの季節でもありますね。
草木も4月を迎える頃に新芽が芽吹き始めます。
色とりどりの明るい野菜がいっぱいの春は、
食材の色を楽しめるガラスや白のプレートが大活躍してくれます。
テーブルクロスは、青い空の下で春の新しい風を感じながらのお花見をイメージして
青空色を選んでみました。
このように決めたテーマに沿ってストーリーを考えてみると
イメージも膨らんで楽しいですよ。
洒落た小吸物椀もプレートにのせると、いつもと違った表情を楽しめます。
上品な小重でお花見弁当を作ってみてはいかがでしょう。
クロスの色に合わせたこのナプキンリングは実はキーホルダー。
お箸袋は和紙で手作りしてみました。
楽しみながらコーディネートするといろんなアイデアや発見がありますよ。
さて今回で、私のテーブルコーディネート提案は最終回となります。
毎月毎月、このブログの記事を書かせていただくこと、
そしてそのための一つ一つが私にとって、とてもプラスになりました。
有難うございました。
次回からは新しいブログライターさんたちが
季節に合わせた暮らしの提案や、本みりんを使った斬新なレシピを紹介してくれます。
どうぞお楽しみに。
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「季節の歳時記お届けします」担当
テーブルコーディネーター
平賀千恵さんのご紹介
テーブルコーディネーター。器が好きで旅先で色々な器を収集しているうちに、
どう使えば器とお料理の両方が引き立つか知りたくなりテーブルコーディネートの道へ。
大都会のNY&ビル1つない田舎で星空を眺めること、大都会と大自然のハーフ&
ハーフの旅が好き。
平賀知恵さんよりひと言。
食事をする場所には食事を共にする家族・友人など大切な人との
コミュニケーションがあります。
食空間は生きていく中でとても大切な時間を過ごす場所です。
その大切な時間・場所を心地よく過ごす事ができるようにちょっとした工夫を
お伝えできればと思っています。
過去の記事はこちら
・【2月】春を心楽しむテーブルコーディネート
・【1月】福を呼び込む節分コーディネート
・【12月】幸せを願うお正月
・【11月】HAPPYホームクリスマス
・【10月】行楽気分で小重テーブル 2010.10.20
・【9月】 月を愛でるお酒テーブル 2010.09.15
・【8月】 秋を彩るテーブルコーディネート 2010.08.18
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