こんにちは。
テーブルコーディネーターの平賀千恵です。
9月も半ばを過ぎたというのに、まだまだ暑い日が続きますね。
それでも夜になると、虫の声もちらほら聞こえてきて、
ちょっぴり感じる秋の気配にホッとしています。
さて、9月といえば「お月見」。
2010年の中秋の名月は9月22日です。
そこで、今回は「月と愛でるお酒テーブル」のご提案です。
秋は、「実りの秋」「食欲の秋」と言われるほど美味しい旬の食材がいっぱい。
皆さんのお料理の腕の振るいどころですね。
「お月見」にちなんで、とっておきのご馳走を作ってみてはいかがでしょう。
ところで、この時期に見られる満月のことを「十五夜」「中秋の名月」と言いますが、
「芋名月」とも言われていることはご存知ですか?
これはお月見が、芋など収穫した作物をお供えし神様に感謝する
行事であったことに由来しています。
今年のお月見は、「芋名月」にちなんで里芋と団子のお吸い物を作ってみてはいかがですか?
洒落た小吸物椀に入れれば風情がでて、少し特別な雰囲気を味わえますよ。
そして、小物には遊び心をちょっぴりプラスしてみて。
たとえば箸置き。
今回はお月見にちなんで愛らしいウサギの箸置きをセレクト。
色々な形や素材があり、季節感をだすのにとても便利なアイテムです。
ナプキンは、和を演出するときに便利なちりめんがおすすめ。
特別感を感じられる演出に、お客さまもきっと喜んでくれるはずです。
テーブルにはお月見を意識して、ススキをアレンジしてみましょう。
お花の色をナプキンなどの小物と合わせるとコーディネートがまとまりますよ。
そして美味しい食事には美味しいお酒が欲しくなるもの。
おススメは、秋限定のお酒「純米吟醸酒ひやおろし」。
この時期にしか呑めないひやおろしは、昔から「最もおいしい酒」として珍重されており、
和食はもちろん洋食にもとてもよくあう食欲の秋にぴったりのお酒です。
そんなお酒を呑むときには酒杯にもこだわってみましょう。
ガラスや陶器・磁器・漆、大きさ形も色々あるので
気分に合わせてお好みの酒杯でお酒を愛でみてください。
今年は猛暑の影響で野菜不作とも言われていますが、
お店にはきのこやお芋、茄子など旬の食材が並び始めました。
秋の野菜は体にもやさしく、夏に疲れた胃や腸の調子を整えてくれる効果があるのだとか。
旬の食材に感謝しながら、実りの秋を味わってみてください。
さて次回は「行楽の秋」をテーマにしたお話をご紹介します。
どうぞお楽しみに。
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「季節の歳時記お届けします」担当
テーブルコーディネーター
平賀千恵さんのご紹介
テーブルコーディネーター。器が好きで旅先で色々な器を収集しているうちに、
どう使えば器とお料理の両方が引き立つか知りたくなりテーブルコーディネートの道へ。
大都会のNY&ビル1つない田舎で星空を眺めること、大都会と大自然のハーフ&
ハーフの旅が好き。
平賀知恵さんよりひと言。
食事をする場所には食事を共にする家族・友人など大切な人との
コミュニケーションがあります。
食空間は生きていく中でとても大切な時間を過ごす場所です。
その大切な時間・場所を心地よく過ごす事ができるようにちょっとした工夫を
お伝えできればと思っています。
過去の記事はこちら
・【1月】福を呼び込む節分コーディネート
・【12月】幸せを願うお正月
・【11月】HAPPYホームクリスマス
・【10月】行楽気分で小重テーブル 2010.10.20
・【9月】 月を愛でるお酒テーブル 2010.09.15
・【8月】 秋を彩るテーブルコーディネート 2010.08.18
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月と愛でるお酒に「ひやおろし」はいかが?
日本酒は一年中様々な味わいをみせてくれますが、
気温の高い夏は急速に熟成が進み、
味わいの成分が馴染んで旨みが増します。
これが、夏越しの酒「ひやおろし」が昔から
「最も美味しい日本酒」として珍重される所以です。
良質な素材と昔ながらの手造りにこだわる岐阜の蔵元です。