3月6日頃は二十四節季の『啓蟄(けいちつ)』です。
「啓」はひらく、「蟄」は土の中にとじこもっていた生物のことで、春になり冬ごもりから目覚めた生物が土から穴をひらいて出てくる季節を表します。
生き物たちを冬の寒さから守った大地の恵みをいただいて、私たちも春の訪れとともに活力を目覚めさせたいと思い、今回は春に味わえる根菜を使ったお料理です。
たらこの優しい色合いで桜のつぼみもイメージしてみました。
そして、季節のお酒「黒松白扇本醸造 無濾過蔵出し原酒」に合わせた、シンプルな塩味の炒め物です。
新じゃがいもと新ごぼうを皮ごと使い、素材の香りとシャキシャキとした食感が噛めば噛むほどお酒に合うことを感じていただけると思います。
【新じゃがいもと新ごぼうのたらこ炒め】
◆ 材料(2人分)
・新じゃがいも(メークイン):120g(中1個)
・新ごぼう:80g(1/2本~小1本)
・たらこ:30g(1腹)
【調味料】
・なたね油:大さじ1
・塩:小さじ1/2
・福来純「伝統製法」熟成本みりん:小さじ1
◆ 作り方
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【下準備】
新じゃがいもと新ごぼうは皮つきのまま使うので、しっかりこすり洗いをしておく。
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①新じゃがいも・新ごぼうは細めの千切りにする。
②合わせて水に5分ほどさらして水気を切る。
③たらこに本みりんを加えてほぐし、皮を取り除いておく。
④フライパンになたね油を熱して、新じゃがいもと新ごぼうを炒める。(弱火~中火)
⑤しんなりとしてきたら、塩を加えて炒める。
⑥塩がなじんだら、たらこを加えてたらこに火が通るまで炒める。
作り方を動画でご覧いただけます。
◆ 工夫ポイント
新じゃがいもが手に入らない季節は皮をむいてももちろん美味しくいただけます。
人参を加えると色鮮やかになります。
たらこの代わりにツナや豚肉などで作るとボリュームが出てごはんにも合うおかずになります。その場合はたらこの塩味が無いので塩・こしょうで味を調節してみてください。
◆ この料理に合うお酒
黒松白扇本醸造 無濾過蔵出し原酒
シンプルな塩味の炒め物だから、しっかり味で甘めのお酒「黒松白扇本醸造 無濾過蔵出し原酒」に合います。また、新じゃがいもと新ごぼうの素材の香りと、原酒の穏やかな香りを交互に楽しめる趣もあります。
●自己紹介 こんにちは。初めまして 大島葉子です。
現在7歳・4歳・1歳の3兄弟の子育ての傍ら フードコーディネーターや栄養士として働いた経験を活かして料理教室の主催やレシピ作成など食にかかわるお仕事をさせていただいています。
毎日の生活そのものである「食」を楽しむことを大切にしたいと思い、若い方にも季節や行事を取り入れることの楽しさを伝えたり、日々作る人も食べる人も幸せであるような食卓を目指しています。
どうぞよろしくお願いいたします。
●プロフィール
大手料理教室で製菓・製パン・家庭料理の講師として勤務後、フードコーディネーターとして食品会社で総菜の商品開発や食品表示等の作成に従事する。栄養士として香川県の研究センターで食品の検査業務にあたった後、出産をきっかけに親子料理教室を始める。
子育て世代向けのフリーペーパーへのレシピ連載や旬の野菜に親しむ食育イベントでの講師などを通して、食の大切さや家庭料理の楽しみを伝える活動を行う。
良質な素材と昔ながらの手造りにこだわる岐阜の蔵元です。